« 味噌づくり | トップページ | 花見 »

霾る

うちの中学生俳人が食卓の上にいつも歳時記を置いているので、わたしも時々めくっては季語の奥深さに感じ入っている。

何度も詠んでみようと試みるが、十七語に思いを込めるのは至難の業で、面白くともなんともないありきたりの句しか創れないでいるのだが…

先日、パラパラと見ていたら「霾る」(つちふる)という春の季語に目が留まった。中国北部で吹き上げられた黄土が季節風に吹かれて浮遊し空を黄褐色に覆いつつ徐々に落下する現象を差し、いにしえより黄砂はそう呼ばれているらしい。

ちょうど時を同じくして、黄砂が運ぶ細菌の調査をしている大学チームが能登半島上空で採取した菌で納豆を開発し近く販売を予定しているというニュースを聞いた。黄砂とともに納豆菌に似た菌が飛来しているそうで「有害とばかり考えられている黄砂が有効利用できるかもしれない」というチーム一員の准教授のコメントが面白かった。黄砂は、その他にも地球の生命支える役割もあるそうで、海洋生物のえさとなる植物プランクトンは黄砂の運んでくる鉄分を栄養に育つと知り、そちらも興味深かった。

晴れ上がった日なのにそろそろ仕舞いたい冬物や布団が干せないし、迷惑なものばかりだと思っていたが、人畜無害だし、海の恵みを運んでくれていると思うとつちふる景色も少しだけ違ったものに見えてくる。

…ときれいにまとめてみようと思ったが、でもやはり、洗車したばかりの車に積もっているのを見ると……めいわくーー!😓😓

本社Y.K.

« 味噌づくり | トップページ | 花見 »