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2010年9月

哲学ブーム

国内ではNHK番組「ハーバード白熱教室」で一躍話題になったハーバード大学政治哲学のマイケル・サンデル教授の授業「Justice(正義)」。

創立1636年、アメリカ建国よりも古いハーバード大学の歴史上、履修学生の数が最高記録を更新、毎回1000人もの学生が聴講するという人気ぶりにハーバード大学では、授業非公開という原則を覆し、この授業の公開に踏み切ったと言われている。

前評判を知らずに番組で何度かサンデル教授の授業をみた。

授業では私たちが日々の生活の中で直面する難問、例えば貧困問題や同性愛等について、サンデル教授が「君ならどうするか?何が正しい行いなのか?どうしてそう思うか?」等、学生に投げかけ、活発な議論を引き出し、その判断の倫理的正当性を問うていく。

テレビを見ながら自らもその問題についての回答を出すのだが、聴講する学生の意見の多様性に「なるほど~」、またサンデル教授が指摘するポイントも「そうくるか~」等と、この間頭はフル回転状態で、普遍と個人意識・見解とがバランスよくまとめられ、正当性が判断されていく過程がとてもおもしろい。そしてサンデル教授の英語はとても聞き取り易い。

小学校から大学まで、大半が一方的に教員や教授の講義を受けるという形式の教育スタイルで育った我々にとっては、自らの意見を伝える、それを共有して対話をしながら進められる授業形式、ましてやそれが世界最高レベルの知的エリートたちが繰り広げるものといえば、大変興味深いところだ。

サンデル教授の影響もあってか最近「ニーチェの言葉」やマルクス「資本論」など哲学書がブームと言われる。

サブプライム以降、政策云々よりも物事の根幹、企業で言えば理念などが問われているのは間違いない。

by mk

没個性 ある夕刊記事から

先週 ある新聞の夕刊に現在の入社式風景とバブル前(1986年頃)の同じ会社の入社式風景を比較対象とした記事が出ていた。

記事としては、今の入社式風景は皆同じスーツを着て個性が全く無いのに対して、1986年頃は、場を弁えた正装ながらそれぞれのスタイルが出ており個性がうかがえる写真が掲載され,昨今の没個性を嘆き、またそのスタイルを求める企業側のスタンスに不安を覚えるといった内容であった。

写真を見た印象は、現在の入社式風景は一様に黒いスーツに黒い靴、長髪は後ろで束ねたまるで告別式の写真ではとも思える異様な印象を受けたのに対し、1986年当時は白黒写真ながら、それぞれの着こなしや個性がなんとなく伝わってくるものであった。

昨今の不況で新卒採用数が極端に少なく、企業側も失敗の無い優等生タイプを採用する事に偏っていることが書かれていたが、果たして今のこの状況化でそのようなステレオタイプの優等生タイプが、今後力を発揮して企業を引っ張って行けるのであろうかと不安を感じてしまった。

服装や容姿でその人やそれに関わる企業のスタンスを決め付けてしまうのは安易すぎる事はわかっているが、どう見てもこの入社式風景からは創造力といったものが感じられず、まるでどこかの独裁国家のマスゲームでも見ているかのような気持ちにさせられてしまった。

大量消費社会は終わり、今求められる事は斬新なアイデアや創造力、そして実行力であることは周知である中、このようにロボットの告別式のような入社式風景に記事の内容以上に愕然としてしまったのは自分だけではないはずだ。

R.INOUE

危機感

民主党の代表選が話題になっている。

現代表の菅首相と小沢一郎前幹事長の一騎打ちらしい。

しかしこの小沢一郎という男、いったい何なのだろうか。鳩山前首相の迷走と本人周辺の政治とカネ問題で失脚したのではないのですか?

しかも小沢氏のアピールが前衆院選の時に掲げたマニフェストの実行、そして今年5月の鳩山政権時に取り決めた沖縄米軍基地問題の差し戻しと聞く。

前参院選で国民は稚拙で非現実的な民主党マニフェストに気付き、NOを叩きつけているのも無視して、再度マニフェストの実行を掲げ、また自身が幹事長をしていた時に取り決めた日米合意を差し戻すとはどこまで身勝手で無責任な考えを恥じる事も無くのうのうと訴えられるものだと呆れ返る。

今代表選の世論支持率は菅7割、小沢2割程度と聞かれる。

いや、それ以前に前述のように世論は民主党自体にNOを叩きつけているので、誰が代表になろうがNOはNOなのである。

ただ、この小沢一郎が、日本国首相になる事だけは本当に危険である。

米国のみならずASEAN諸国も危惧している。

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